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なくせ ! 危険運転 「通学路暴走に免停180日 “危険”ドライバー摘発のカベ」
(2017年12月13日放映)
今年5月、大阪府門真市の通学路で、暴走する車の車内から撮られた映像が、ネット上に公開されました。
クラクションを鳴らしながら、猛スピードで走る車。
狭い道で逃げ惑う中学生たち、立ちすくむ小学生の姿が映っています。「どけっ、コラッ、お前ら!」という声も確認できました。
警察は、この車の運転者の男(19歳)と、車内で映像を撮影していた同乗者の男(20歳)を、逮捕しました。
罪状は「殺人未遂」です。きわめて危険な運転をしたことからこのような重い逮捕容疑になったものです。
公安委員会は、運転者の男を、180日間の免許停止処分としました。
道路交通法では、将来事故を起こす可能性が高い人の免許を停止することができる、と定めています。
昨年度、免許停止処分は674件あったものの、そのほとんどが薬物常用者に対するもので、あおり運転などの危険運転によるものは、わずか6件にすぎませんでした。
なぜでしょうか。
あおり運転などは、その場に警察官がいて、たまたま現認したとか、ドライブレコーダーなどの確固とした記録がない限り、立証が非常に困難だからです。
「一般の人から映像を警察に送るなどして、処罰を求めていただきたい。
人身事故に発展してからでは、遅いのです。
警察には、その前の段階で、映像を元に取り締まりをしてほしい」
という私のコメントが放映されました。
私は毎日、理不尽な事故で人生を狂わされた方々の悲しみに直面しています。
予防できる悲劇は、できるだけ予防するのが警察の使命だと強く思います。
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交通事故弁護士
加茂隆康事務所
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