ドッキリ!実話
- (1)示談後の悔し涙 ― 実は倍額がもらえたのに… ―おすすめ
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ある方が、示談後に賠償金額が正当だったのか不安になり、相談に来ました。が、その示談金額は私の計算では、正当な金額の半額でしかなかったのです。
なぜそうなったのか。損保の身勝手な論理と、正当な計算方法を、具体例を通して実感できます。
損保に不信感をお持ちの方は、ぜひお読み下さい。新書版で約7ページと少々長いですが、お読みいただいて損はないと思います。(加茂隆康著 2003年刊 「交通事故紛争」より)
- (2)日弁連と紛セ ― 話し合いはどこでやるのが得か ―おすすめ
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保険会社との話合いがこじれてしまったら、裁判しかないと思っていませんか? ここでは、裁判所以外の示談斡旋機関である「日弁連交通事故相談センター」と「交通事故紛争処理センター」の2つの公的機関の特徴と、交渉の一端をご紹介します。
(加茂隆康著 2003年刊 「交通事故紛争」より)
- (3)男のメンツ ― 警察を呼ばないとこういう目にあう ―
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ほんのささいな接触事故。「お互い納得して、相手は支払いもしてくれると言うから、警察を呼ばないでもいいですよね」・・・ちょ、ちょっと待って!! 相手が前言を翻したら、あとで誰も証明してくれませんよ。
(加茂隆康著 1994年刊 「弁護士カモ君のちょっと休廷」より)
- (4)美しい男 ― 学生モデルの顔の傷 ―
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男性の顔の傷の慰謝料は、女性よりもだいぶ安いのです。これって差別だと、私は思います。
(毎日新聞連載 1997年1月12日 「弁護士カモ君のコンポート」より)
- (5)替え玉 ―「困った」人たち―
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弁護士をやっていると、とんでもなくヘンな人たちにも出会います。
事故を起こしたことを警察で認めておきながら、後日、自分は替え玉で加害者は別にいると言い出す加害者。こちらの正当なアドバイスを受け入れず、あくまで自分は正しいと奇怪な理屈をつける依頼者。さらにはその屁理屈を支援する被害者団体。
ここではそんな話を集めてみました。こんな「困った」人たちが、最近増えているように思います。(加茂隆康著 2003年刊 「交通事故紛争」より)
- (6)懲罰的慰謝料 ― 加害者への制裁・アメリカの場合 ―
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「自社製の車に重大欠陥が発覚した。全車を回収して直すのは大損害だ。被害者には気の毒だが、事故のつど損害賠償金を支払ったほうが安い。だから欠陥車は放置しておこう」こんなとんでもない会社が実際にありました。アメリカでは、このような会社に、「懲罰的慰謝料」として、巨額の賠償金の支払いが命じられています。
(加茂隆康著 2003年刊 「交通事故紛争」より)
- (7)厳罰嘆願書 ― 被害者の嘆き ―
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若い女性に突然ふってわいた重傷事故。しかし、加害者の男はまったく誠意のかけらもない身勝手な人物でした。そこで私がとった方法とは……。
(法務省保護局 1995年刊 「更生保護」掲載)
- (8)タイムレースの少年 ― 暴走の果てに ―
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元暴走族の少年が、バイクでタイムレース中に、運送会社のトラックに衝突して死亡しました。しかし、少年の両親は息子の暴走行為を断じて信じません。運送会社の代理人に立った私は、母親の泣き叫ぶ声と、父親の怒号の中で賠償交渉をすることに…。
(加茂隆康著 1997年刊 「弁護士カモ君のちょっと休廷」より)
- (9)シドニーの死亡事故 ― 現地法との間に割り切れなさ ―
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海外旅行中の交通事故。日本と同じ賠償金がもらえると思ったら、大間違い。現地の法律によって、こんなひどい目にあうことをご存知ですか?
(毎日新聞連載 1997年3月2日 「弁護士カモ君のコンポート」より)
- (10)泣き寝入り ― ホームロイヤーのすすめ ―
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弁護士って、何をするのが仕事なのでしょう? 裁判に出るだけではありません。たとえばこんな場合に、あなたの身近な相談者となるのです。
(毎日新聞連載 1997年2月16日 「弁護士カモ君のコンポート」より)
- (11)海からの風 ― 現場検証は慰安旅行 !? ―
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東京地裁で、北海道での交通事故の刑事弁護をすることになった若い日の私。その裁判初日に、書記官から意外な提案をされました。「ぜひ現場検証を申請してほしい」というのですが、その真意は北海道に公費で旅行したいから、というものでした。
(加茂隆康著 1994年刊 「弁護士カモ君のちょっと休廷」より)
- (12)降りてくるもの ― よみがえる事件の記憶 ―
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私の弁護士生活も長くなりました。あの事件のあの人は、今ごろどうしているのかなあ、と感懐にふけることもあります。そんなひとつのケースです。
(毎日新聞連載 1997年3月23日 「弁護士カモ君のコンポート」より)
- (13)現代のモナリザは ― 狙われた医大生 ―
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しとやかな美女が「医大生の彼に、妊娠させられ捨てられました…」と私を訪ねてきました。私は慰謝料獲得に成功しましたが、後日、衝撃的な事実が発覚しました。
(加茂隆康著 1989年刊 「弁護士カモ君の事件グルメ」より)
- (14)ノーベル賞作家カミュの事故死 ― 事故原因をめぐる裁判 ―
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ノーベル文学賞を受賞したフランスの作家、アルベール・カミュの突然の交通事故死。当時の新聞は、その謎を書き立てました。
(加茂隆康著 1997年刊 「交通事故法入門」より)